【子宮筋腫で帝王切開:3】子宮筋腫の変性で地獄の苦しみ…



そのように、筋腫摘出の手術を、無事に断った私。
この後はおなかの赤ちゃんの成長を願いながら、日々を大事に過ごすのみとなりました!

でもなんせ、15センチ大の子宮筋腫持ち。
漿膜下筋腫といえども、妊娠に多大な影響はあるわけです。

中でも一番心配とされるのが「胎盤剥離」。
そして、「子宮筋腫の変性」。

胎盤剥離は妊娠知識として知っていましたが、子宮筋腫の変性はこの時初めて知りました。
でも、なんとなく自分は大丈夫だろうと思っていました。
妊娠を機に退職したので安静にしているし、ちょっとでもおかしいと思えばすぐに気づくだろうし。

そんな気楽に考えていた中、突然その日はやってきました…。

 
★ここまでの経緯はこちらです。
【子宮筋腫で二度の帝王切開 その1】病気の発覚!そして妊娠
【子宮筋腫で二度の帝王切開 その2】大学病院を受診

子宮筋腫の「変性」って?

体験談を書く前に、まず子宮筋腫の変性についてご説明します。

子宮筋腫の変性とは簡単に言うと、「子宮筋腫の状態が変わってしまうこと」です。
その字のまんまですね。
子宮筋腫に酸素や栄養がいかなくなると、筋腫の細胞が壊死をし、筋腫そのものが硝子化してしまったり、粘液上になってしまったり、石灰化してしまいます。
変性にはいくつかのパターンがあるようで、どのような症状になるか、どれぐらいの軽度かはわからないという怖さもあります。
(私の場合は、筋腫に水が溜まってしまっていました…)

子宮筋腫の変性は、妊娠中だけに起きるとは限りません。
ただ、妊娠中は今まで筋腫にいっていた栄養分が胎児にいってしまうので、どうしても筋腫が栄養不足になってしまいます。
そのことから、妊娠中は子宮筋腫の変性が起きやすくなります。

また、子宮筋腫が変性を起こしてしまうことで感染症となり、胎児への二次感染を引き起こしてしまうリスクもあります。
痛みが強い場合は、陣痛のような作用を起こし、子宮収縮から早産につながってしまうことも…。

子宮筋腫の変性は、妊娠初期よりも中期から後期に多いと言われています。
なので、早産になっても大丈夫なケースもありますが、ほとんどの場合は正期産に入るまで治療を続けていくことになるでしょう。

完治したかわかりづらいため、治療中や経過観察中でもより注意が必要です。
 

突然の激痛…

その日はちょうど休日。
妊娠8か月目の時でした。

主人の親戚の方が前日から遊びに来て、マンション内のゲストルームに宿泊していました。
私も出産前に色々な人と会っておきたかったので、とても楽しい時間を過ごしたのを覚えています。

夜は自室に帰り、翌朝そのゲストルームに朝食を持っていく予定だったのですが、目が覚めた瞬間からなんだかとっても腰が痛い。
「痛い」どころか、一歩も動けないほどの強烈な痛みでした。

今まで、どんなに腹痛や腰痛があっても、一歩も動けないことって無かったんです。
割と痛みに強いと自覚していますし(骨折の手術後も、痛み止めは1回しか飲まずに乗り切れました~)。

でもこの時ばかりは、まったく動けない!!
主人の助けを借り、やっとの思いでリビングのソファに移動し、そこから寝たきりの生活が始まりました…。
 

これが前兆だった!?

子宮筋腫の変性って、なんとなく調子が悪くなって、どんどん痛みが激しくなるというのが私のイメージでした。
なので、上にも書いたとおり「おかしいと思えば気づくだろう」と思っていたわけです。

でも、前日まで親戚と会っていたことからもおわかりいただけるでしょうが、まーったく体調不良などはありませんでした。
ただ、もしかしたらこれが前兆だった!?と思うことが一つだけあります。

それはこの約1週間前、どうしても食べたくてしゃぶしゃぶ食べ放題に。
たくさん食べて満足して帰宅したのですが、その深夜、吐き気と腹痛が…。
翌日までおさまらなかったので、休日でしたが、大学病院の救急で診てもらったんです。

そこで下された診断は、おそらくただの胃腸炎とのこと。
吐き気止めの点滴だけ打って、帰宅しました。

この時のエコーでは、特に子宮に異常は無かったようですが、血液検査では白血球の数値が高かったようなので、胃腸だけではなく子宮筋腫も炎症を起こしていたのかもしれませんね…。
今からは確認する術もありませんが^^;
 

健診に行き、そのまま緊急入院…

さて、話は戻ります。

それほどの強烈な痛み。
当然、その胃腸炎疑惑の時と同じように、救急での診察を考えました。

でも、ちょうどその2日後、担当医の健診予定だったんですよね。
できたら早めてほしいと病院に電話したのですが、なんせ大学病院。
医師やスタッフが揃っていても、患者も膨大なので、予約外だと待ち時間は長いし、救急で産科の先生に診ていただけるとは限りません。
(お産が入っている場合、そちらが優先ですからね…)

そんなことを電話で話し、とりあえず救急での受診をやめ、少し様子を見ることになりました。

とは言え、相変わらず一歩動くたびに激痛が走るので、ほぼ寝たきり状態。
トイレに行くのも、食事をとるのも一苦労。
それでも数日後の健診を心の支えに、なんとか乗り切りました。

そして待ちに待った健診日!
担当医も、私の顔を見るなり、尋常じゃないことに気づいてくれ(笑)、すぐに腹部エコーを撮ってくれました。
すると、かなり水が溜まっているとのこと…「これは痛いよ」と苦笑い。

その場で、緊急入院が決まってしまいました。

入院と言われ不安はありましたが、それよりも何よりも、この時の私は「良かった…」という気持ちでいっぱいでした。
そして入院後、医療のすごさ、大学病院のチーム連携の素晴らしさ、ありがたさなどを身をもって知ることになったのです。

※続きはこちらです。
【子宮筋腫で帝王切開:4】子宮筋腫の変性による緊急入院
 
 
病気に対することももっと学んでおけばよかったと思いました。














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